COLUMN

コラム

CATEGORY

2022.01.14Web制作

フォントと心理学の関係性

てつやくん
てつやくん
ビールが美味しい季節です。

私たちは、色彩や形・アクセント・影の付け方など、さまざまなものから心理的な影響を受けています。これらはフォントにも当てはまり、フォントの選択から生じる感情は、文字の形とそれらの形に対する私たちの心理的反応に直接関係しています。デザイナーは、こうしたフォントと心理学の関係性を知ったうえで、特定の感情を誘発するフォントを意識して選んでいます。今回はフォントが私たちの心理にどのように影響するのかご紹介します。

フォントとは

フォントとは、同じ書体(文字を一定のルールで統一したデザインの形)で、アルファベット大文字・小文字・数字・記号が1セットになったものを本来は表していました。近年では、書体をまとめて文字のスタイル全般を表す言葉として使用されるケースが多いです。

代表的な書体について

セリフ体は、伝統的に使用されているフォントになり、欧文ではセリフと呼ばれる飾りがついているのが特徴です。「ひげ」「ウロコ」のような装飾(セリフ)がある、欧文書体でもっともスタンダードな書体です。セリフがある書体は「ローマン体」と呼ばれます。日本語では「明朝体」になります。セリフ体には、「信頼性」「優雅」「権威性」などのイメージを与えるのに有効的です。病院や法律事務所など信頼感を大切にしている企業には明朝体で表現するほうが優れています。

サンセリフ体は、比較的新しいフォントになり、欧文ではセリフのついていない一般的な欧文の形です。装飾(セリフ)がない、線の太さがほぼ同じで印象的で力強い印象の書体です。日本語では「ゴシック体」になります。サンセリフ体には、「カジュアル」「先進性」などのイメージを与えるのに有効的です。親しみやすさや柔らかい印象を伝える際にゴシックを使用することで抵抗が少なくなり、楽しそうなイメージを与えることが出来ます。

文字の太さ・形

同じ書体でも文字の太さで印象は変わります。細いフォントは、華奢でフェミニンな美しさがあり、スマートな印象を与えます。太いフォントは、可読性が高く力強さ・インパクトを与えます。

丸みのあるフォントは、柔らかさ、心地よさ、女性らしさを表現します。角ばったフォントは、危険や力強さ、男性らしさを表現したい場合に最適です。

背の低いフォントは重さ・安定といったイメージがあり、背の高いフォントは軽く華麗なイメージがあります。人間は無意識に、背の高さから重厚感をおぼえます。背の低い横文字のフォントを使えば、耐久性と安定感がある、ずっしりとしたイメージをブランドに与えられます。背の高いフォントは、革新的な雰囲気があります。成長や成功、ラグジュアリーさを与えられます。

大文字・小文字

大文字のフォントは、より権威的なイメージを与えます。世界的に有名なブランドでは、ロゴを大きく使いブランドの確固たる地位を表現しています。小文字のフォントは、思いやりやイノベーションを想起させ、福祉・クリエイティブ制作に関わるブランドのイメージを表現しています。

まとめ

フォントに関する心理学は、論理的です。全てのフォントにはそれぞれパーソナリティがあり、ユーザー心理にインパクトを与えます。一番良くないのは、「なんとなく」で選んだフォントを使ってしまうことです。何を表現したいか、しっかりと整理して使用するフォントを選んでください。

採用サイトデザインに特化したまとめサイト | DEZDEZ デザデザ