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2022.10.31テクノロジー

クッキーレスで何が起きるの?Webマーケティングに与える影響を解説します!

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Cookie(クッキー)とは?

Cookieとは、ユーザーがWEBサイトを閲覧したときに、訪れたサイトや入力したデータ、利用環境などの情報が記録されたファイル(仕組み)を指します。

CookieにはIDやWebサイトの閲覧情報などが記録され、一時的にユーザー情報を保存することができます。情報を記録することで、ユーザーが次に同じWebサイトへアクセスした際、情報の再入力なしでログインできる、商品を購入する際に住所などの入力を省くことができるといった利点があります。

Cookieはユーザーのみだけでなく、Web制作者やマーケターにおいても重要なものです。自社サイトに訪れたことのあるユーザーを追跡して、タイミングを見て広告を掲出させたり、ユーザーに自社サイトへの再訪を促し、リピーター化を図る戦略を実施する際にもCookieが利用されます。

Cookie(クッキー)の種類

Cookieには「1stパーティ」と「3rdパーティ」の2種類があります。
「1stパーティCookie」とは、WEBサイトの訪問先ドメインから直接発行されるCookieです。精度高くユーザー行動の追跡を行える一方で、訪れたサイトのみでしか機能せず、異なるデバイスやブラウザを利用すると別ユーザーと認識されてしまうマイナス面もあります。

一方「3rdパーティCookie」は第三者のドメインから発行されるものです。複数のサイト (ドメイン)をまたいで、ユーザーの情報を記録・管理することができ、「このユーザーがどのサイトを訪問したか」をデータとして記録し続けます。この記録をトラッキングデータと呼びます。その人の興味関心が反映されるので、広告ネットワーク会社が広告を掲出する際に大きな効果を発揮します。

このようなデータ収集はこれまで本人の許可なく行われてきたため、個人情報保護の観点から、制限がかかるようになってきました。これが「3rdパーティCookie」に対する制限、つまりクッキーレスが進む大きな理由です。

クッキーレスで何が制限されるのか?

個人情報保護法の観点から、世界的にも膨大な利用者を抱えるGoogle Chromeも、2023年にはクッキーレスに対応すると発表しました。クッキーレスとはすべてのCookieが使えなくなるわけではなく、禁止されるのは、前述のとおり「3rdパーティCookie」です。

3rdパーティのクッキーレスが進むと、どのような影響があるのでしょうか。一つは、トラッキングの禁止による広告効果の低下です。これまで3rdパーティCookieを使って収集されていたトラッキングデータの精度が落ちるため、Web広告の効果が低下することが懸念されます。中でも大きな影響を受けるのはリターゲティング広告。自社サイトを訪れたことのあるユーザーを追跡して、タイミングを見て広告を掲出するという、当たり前のように行われてきた手法が利用できなくなります。

クッキーレスにどう対応すれば良いのか?

クッキーレスで3rdパーティCookieが使えなくなる一方、自社サイト内のユーザー管理に利用される1stパーティCookieは、個人情報に対する配慮は求められますが、基本的にこれまで通り利用し続けることができます。自社で取得できるデータを活用することが、これからのWebマーケティング戦略の一つのポイントになります。

自社サイトで収集した1stパーティCookieなどの行動情報に加え、ユーザー登録の際に入力してもらったメールアドレスや電話番号、住所といったデータをしっかりと取得できれば、自社の顧客一人ひとりに対して適切なアプローチが可能になります。また、これまで3rdパーティCookieで収集してきた、ユーザーの「属性」に焦点を当てるのではなく、必要な情報を必要な範囲で収集し、ユーザーの「興味や行動」に注目する流れになってきています。

ユーザーの「興味や行動」に関するデータを集めるためには、自社サイトの中をしっかりと回遊してもらうことが重要です。ユーザーの興味を明らかにするためのコンテンツをいくつか用意しておき、その人がどのコンテンツを見たかによって、どんな興味を持っているかを探ります。クッキーレス対策のカギは「コンテンツの充実」にあると言えるでしょう。

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