COLUMN
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2018.07.24テクノロジー
世界では、電子マネーによる決済が爆発的に増えているにもかかわらず、日本の伸び率は前年と比較してわずか1.1%しかなかったという事実。
旅行した際にも感じますが、実際、欧米諸国や他先進国に比べまだまだ日本は現金社会で不便だなと感じることも多いですね。
実際、世界ではクレジットカードはもちろん、電子マネーや、仮想通貨などの普及によって、キャッシュレス化がものすごい勢いで進んでいます。とりわけ、中国やインドなどの人口の多い地域で爆発的にキャッシュレス化が進んでいるんです。
外国に比べ、日本には偽札も少ないし、現金を持ち歩く際も海外ほどのリスクはない。
そんなわけで長年、現金流通が便利で、楽だったわけ。とはいえ、現在は昭和ではなく、平成!その平成も間もなく終わりを迎えようとしています。
そもそも現金決済には無駄が多すぎるにも関わらず、日本企業の製造現場はミリ単位の合理化を延々と続けているが、その一方で経理などのバックヤードは、相変わらず昭和時代の非効率なビジネススタイルを守っている。給与の支払いや取引先への支払い、海外送金をはじめとして、仕事のスタイルそのものを変えていこうとしない。
近年、急速に電子マネーが普及しつつある中国やインドでは、スマホの大流行によって電子マネーなどが急速に発展したことはよく知られていますね。買いたいものの「QRコード」に、自分のスマホをかざすだけで、瞬時に本人の銀行口座からダイレクトにマネーが引き落とされる仕組みが定着しつつあるんです。
<キャッシュレス決済比率>
●日本……18%
●韓国……54%
●中国……55%
●米国……41%
(日本は内閣府、日本クレジット協会推進協議会、日本銀行、他国はEUROMONITOR INTERNATIONAL年次レポートより、経済産業省「FinTechビジョンについて」)
どこでも、なんでも、「QR決済」!
今や中国ではクレジットカード決済で暗証番号を入れる行為でさえ、「面倒」と感じてしまう人もいるのかもしれない。
以下の動画「Mamahuhu」(西洋と東洋で異なるカルチャーを紹介している動画)によると、中国のキャッシュレス社会がありのままに映されている。そこにはカードを使っている様子などない。スマホをかざすだけで一瞬で取引終了。
カフェやレストランはもちろん、道端でおばちゃんが営業している八百屋や市場の肉まん屋にもQRコードが用意されているんです。購入した商品を受け取ったら、スマホでスキャンするだけ!中には、現金を受けつけないお店まであるほど。
カラオケボックスや貸し会議室、デリバリー、シェアバイク、無人コンビニと、キャッシュレスで利用できるサービスの幅はどんどん広がってきています。友だち同士での送金も可能。
現金やクレジットカードが決して遅れているわけではないけれど、ブロックチェーンが進んでいる他国の現状を考えればスマホ決済が世界中で主流になるのは当然のような気がしますね!
2020年の東京五輪にはキャッシュレスに慣れたたくさんの外国人観光客が押し寄せる。その時点で、先進国でテクノロジーに進んでいるイメージの日本がいまだに現金流通主体の社会であることが知られてしまうわけです。どっちにしてもスウェーデンのようにキャッシュ率2%といった状態になるには、まだこの先長年かかりそう。
どんどん国際化していく今、準備を進めていくべきことはまだまだたくさんありそうです。