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2019.08.14Webマーケティング

サイテーションと被リンクのSEO効果の差

yanataka
yanataka
日々奮闘中のSEOエンジニア

近年のSEOは、コンテンツの質が最も重要であると言われており、被リンクからコンテンツSEOへ変化しています。
しかし、2017年に実施された「健康アップデート」により、上位化を目的とした大量の医療や健康に関する記事のほとんどは淘汰され、公的な医療機関や医療専門家から提供された記事が残りました。
このように、SEOで成功を収めるには、コンテンツの質だけでなく、信頼性がより重要視されるようになっています。
そこで、新たに重要性が増していると言われているSEO指標が、「サイテーション」になります。

サイテーションとは?

サイテーションとは、「引用・言及」という意味で使用されますが、SEOに関する内容の場合、運営するwebサイトに関する「リンクなしの引用・言及」のことをいいます。
もう少し分かりやすくいえば、他サイトやSNS上で特定のサイト名やブランド名、サイトURL・住所・電話番号などを
記載している状態を指します。
リンクなしでの記載のため、被リンクとは異なり、サイテーションは対象となるサイトへリンクさせる必要はありません。

サイテーションは、特にMEO対策(ローカルSEO=Googleマップにおける上位化)で上位表示を目指すために欠かせない
要素です。
なぜかというと、MEO対策では、Googleマイビジネスへの登録が必須であり、その登録のときにビジネス情報
(会社名、サイトURL、住所、電話番号など)を入力します。
その情報が、他サイトやSNS上で引用・言及されれば「知名度」が高まり、サイテーションの効果が見込めるため、
結果的にビジネス情報がローカル検索結果で上位表示されやすくなるというわけです。
このサイテーションは、MEO対策だけではなく、SEOの施策においても重要な要素と言われています。

サイテーションのSEO効果について

運営するwebサイトの評判の良さを示すような好意的な引用や言及が、外部サイトを通じて増えることで、
サイテーションによるSEO効果が見込めます。

例えば、運営するwebサイトのサイト名やURLなどの情報が、外部サイトで好意的な引用や言及が多くされたとします。
すると、信頼のおけるwebサイトとしてGoogleに評価されやすくなるため、検索順位も上昇しやすくなるというわけです。
また、運営するwebサイトのサイト名などで検索するユーザーも増えやすくなるため、ブランディング効果による被リンク
獲得にもつながります。

しかし、運営するwebサイトの評判の悪さを示すような引用や言及が増えれば、そのサイトの信頼性が欠如して、
Googleから低品質なサイトとして評価を下されるので、結果的に検索順位が下落する可能性があることもあります。

サイテーションと被リンクのSEO効果の差

近年のSEOにおいて重要性が増しているサイテーションですが、キーワード単位での上位化という観点でいえば、
被リンクの方がSEOとしては効果的といえるでしょう。
関連したテーマのサイトからキーワードを含むテキストリンク(被リンク)を得ることで、上位化に大きな影響を与えます。
自作自演の被リンクは、Googleの手動対策の対象になりますが、自然な被リンクを集めることは現在でも有効なSEO対策の
手段です。

サイト全体の信頼性を高めるサイテーションは、全体の順位の底上げとして効果的です。
日々のGoogleによるアップデートに対しても、大きく順位を後退させることなく、耐久性の高いサイトになることでしょう。
サイテーションは被リンクとは違い、効果を実感しづらいもののため、SEO対策の一環として行うことは難しいですが、
ポジティブな評価を得られるように意識的にサイトの運営を心がけることが重要です。

まとめ

運営するサイトの好意的なサイテーションが増えれば、SEOの効果が見込めます。
サイテーションのSEO効果を得るためには、運営サイトと運営者(企業や個人)の両方の信頼性が高く備わっていることが
重要です。
一方でも信頼性が欠けてしまえば、批判的な口コミなどが増え、インターネット上で悪評が広まる可能があります。
批判的なサイテーションよりも好意的なサイテーションの割合が増えるように、webサイトを運用することが大切です。
そうすると、Googleに評価されやすくなり、検索順位で上位表示しやすいサイトになることでしょう。

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