COLUMN
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2018.07.02Webマーケティング
近年、SEO(検索エンジン最適化)に加わり、
SXO(検索体験の最適化)というキーワードが用いられるようになってきました。
狭義でとらえたSEOは「企業が伝えたいことをベースに手持ちのコンテンツの検索結果の順位を上げよう」というもの
ですが、それに対しSXOは「企業の伝えたいこととユーザーが検索で知りたいことをマッチングさせる施策」のことで、
何が欲しい、何が知りたいといったユーザーの課題を見出し、ユーザーのためになるコンテンツを開発していきます。
個々に目的を持ったターゲットユーザーが知りたいこと、役立つことに合わせて精度の高いコンテンツを発信していくことがSXOの目的であり、その結果、検索のランクが上がってくるという施策なのです。
では、具体的にどのようにSXOをサイト制作に取り込んでいけばよいのでしょうか?
通常、SXO施策の進め方は、Webサイト内のコンバージョンに寄与するものから逆算してユーザーの行動を想定し分析、
成果につながる優良顧客がどのように動いているのかを調べるところからコンテンツを作り変えることが多いといいます。
《自動車メーカーのSXO施策の例》
最終目標は「自動車の購入」ですが、通常はWebサイトで購入するのではなく、ディーラーが販売の主体となるため、
Webサイトのコンバージョンはディーラーへの「送客」です。
そして、商談の予約や見積り、試乗やショールームの店舗検索などがコンバージョンへの貢献度として測定できます。
ディーラーへの送客につながる、「ユーザーが辿るページ導線」を整備することで、
ユーザー体験の改善を図ることが必要だと考えられます。
検索流入の増加という「量」のみを考えるのではなく、ユーザーの行動に影響を与えたキーとなる部分に着目し、
コンバージョンから逆算してコンテンツの質を高め、「質の高い検索流入」を増やすこと。
またコンバージョンに至る導線の最適化を図り、コンバージョンを強化すること。
以上がユーザーの検索体験を視野に入れ、成果につながるコンテンツ改善へと導くSXOのカギとなる考え方です。
普段から情報や商品を探す人の気持ちになって店やWebサイトを利用するなど、
ユーザーの視点を大事にし、SXOの感度を磨きあげたいものです。