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2016.10.20Webマーケティング
タイトルタグは、head内に記述するHTMLタグのひとつです。「Google」や「Yahoo」などの検索結果や「Google Chrome」などのブラウザのタイトルバーに表示され、ユーザーや検索エンジンにそのページの内容を伝える役目を果たします。
もし、タイトルタグ内に検索されたキーワードが含まれていた場合、検索結果のページ上で「太字」で表記されます。
2016年現在、検索結果ページで表示されるタイトルの文字数は、全角で「32~35文字」です。半角英数字は2文字で全角1文字と計算します。2016年5月頃より「32~35文字」まで表示されるようになり、それ以前は「28~32文字」でした。
もし、タイトルの文字数が多いと、検索結果のページ上で「…」と末尾が省略されます。そのため、35文字以内に収めることを心掛けてください。
対策キーワードは、タイトルタグの前方に記述してください。検索エンジンは、前方にあるキーワードを重要視しているようです。また、過剰に対策キーワードを記述することは逆効果のため、タイトルタグ内には1~2個程度にしてください。
サイト内に同一のタイトルが複数あると、検索エンジンが重複するページが存在していると認識する可能性があります。これにより、検索エンジンからサイト全体の評価を下げる恐れがあります。
そのため、ページ毎にオリジナルのタイトルを記述することを推奨します。タイトルタグの重複は、Googleのサーチコンソールを利用することで確認することできます。
タイトルを考える際、もう一つ重要なことは競合するサイトと差別化したタイトルをつけることです。
競合する対策キーワードやサイトを検索した際、似たり寄ったりなタイトルがよく並んでいます。その検索結果と差別化するタイトルにしなければ、クリック率の向上は期待できません。これがタイトルを考える際に一番難しい部分になるかと思います。確実に競合するサイトと差別化する方法はありませんが、よく用いる手段を2つだけご紹介します。
まずは1つ目が、括弧(【】など)の記号です。企業名や店舗名などを括弧の記号で囲むことで、その部分を強調させたいときに使います。楽天サイトのタイトルで、【楽天市場】と括弧の記号を用いて、オンラインモールの名称を強調させているのが1例です。
2つ目は、端的に伝わる特徴や魅力を記述することです。通販サイトの場合なら「~送料無料!」、ブログサイトの記事の場合なら「~の3つのポイント」などです。検索結果で表示される文字数に制限があるので、ユーザーの目を引く端的な特徴や魅力を考えてみてください。
タイトルタグとh1タグは、同じ内容であっても、異なる内容であっても、SEOで有利・不利になることはありません。
では、タイトルタグとh1タグの違いとは何か。タイトルタグは、検索結果やソーシャルメディアなどで表示されるものとして使われる。つまり、そのサイトを外から見たときに、ユーザーをサイト内にアクセスさせるために惹きつける役割を持っています。一方、h1タグはサイトに訪れたユーザーが、今見ているページの内容を端的に伝える役割を持っています。
これらの違いを理解し、タイトルタグとh1タグに記述する内容を適切に設定することを心掛けましょう。
以前、タイトルタグに対策キーワードを詰め込むだけで上位表示ができてしまう時代がありました。当時の検索エンジンはそれほど賢くなく、そのような方法で簡単に上位表示ができました。この影響もあり、既にタイトルタグにSEOの効果はないという人もいるそうです。
しかし、現在の検索エンジンは当時とは比べものにならないほどに進化したために、単純な方法では上位表示することはできません。
2016年の9月末に展開された「ペンギンアップデート4.0」は、リアルタイム更新となり、サイトの内部施策などが検索結果に素早く反映されるようになりました。内部施策でタイトルタグなど変更したその日のうちに、対策するキーワードに対して圏外から順位が付いたことを経験しました。
タイトルタグは、今でも強力なSEOの効果を持っています。今後も検索エンジンのアルゴリズムなどが変更されていくと思いますが、タイトルタグの重要性が変わることはないと思います。常にSEOの最新の動向を追い、そのときの効果的な施策を行うようにしてください。