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2019.07.25ビジネス
RPAとは「ロボティック・プロセス・オートメーション/Robotic Process Automation」の略語で、直訳すると「ロボットによる業務の自動化」です。ソフトウェア型のロボットがホワイトカラーの単純な定型業務を代行・自動化する概念で、海外ではデジタル・ワークフォークとも呼ばれる分野になります。
2016年頃から日本国内でRPAという言葉が使われ始め、大幅な業務の効率化が実現できるため、2017年にはブームが始まりました。今ではAIやIoTと並び一度は耳にしたことのある注目のワードとなりましたが、どのように活用するのか気になる方や、PRAとAIの違いや関連性が分からないという方も、まだまだ多い段階です。
そこで、働き方改革やコスト削減・人手不足を解消する手段として期待されるRPAの概念を簡単に解説していきます。
デスクワークの定型業務(単純作業)を、ソフトウェア型のロボットが代行・自動化し、業務の効率化を図る概念と定義されています。業務の効率化を行うソフトウェア型ロボットは「デジタルレイバー・デジタルワーカー(仮想知的労働者)」と呼ばれ、さまざまな業務に対応できる特性を保有しています。
例えば、Excleのデータ入力や、ネットからのデータ収集といった、構造化されたデータを収集・統合しシステムへ入力する等、単純なフロント業務・バックオフィス業務を自動化することが可能です。
つまり、「作業をもっと効率化出来ないのか?」と問われても、「充分に効率化している」と多くの人は感じると思いますが、「ロボットに任せたい仕事があるか?」と問われれば、「この作業をロボットが対応してくれるなら助かる」といった改善点が浮かぶと思いますが、そういった業務のサポート・改善を行ってくれるツールになります。
RPAとAIは混同されることが多いですが、この2つには違いがあります。
RPAという概念を実現するツールのことをRPAツールと呼び、広義のRPAとは変革全体を指し、狭義のRPAとはRPAツールを表す事が多いです。
RPAツールは、標準化されているルールに沿って単純な作業をミスなく正確に業務を遂行しますが、標準化された業務・一定のルールに従って繰り返す等、人間が指示をしなければならず、意思決定を行うことは出来ません。
これに対しAIには学習能力があり、蓄積されたデータ(ビッグデータ等)の分析を行い、見直し・改善のためのルールを自ら判断することが出来ます。
つまりRPAツールは、AIを内包していないと考える方が、分かりやすいです。
Excelのマクロ機能との違いは自動化の範囲になります。Excelのマクロ機能も事前に自動化するシナリオ(ルール)を設計することで、指示通りに自動で計算させることなどが可能ですが、RPAツールは、プログラムを使用せず誰でもシナリオを作れることや、作ったシナリオの内容が分かりやすいのでブラックボックス化しにくいこと等が挙げられます。
また、Excelのマクロ機能が自動化出来る範囲は、ExcelやOfficeドキュメント内に限定されますが、RPAツールの範囲は、社内で利用している複数のアプリケーションも含まれます。RPAではデータ入力・自動計算・該当するシートのPDF化・メールの送信といったプロセスを自動化することが可能です。
工場では、大型の生産設備がベースにあり、その周りで機械の組み立てを行う産業用ロボットが早く正確に製造作業を行い、人はロボットのメンテナンスや、ロボットが出来ない作業を行うという3層構造になっていました。
一方オフィスでは、これまで基幹システムをベースに、人が作業を行うという2層構造で、問題の解決には基幹システムの改善か、人を増やすかアウトソースするしかないという状況でした。
そこにRPAツールが登場したことで、オフィスでの人の役割も、自らデスクワークを行うことから、RPAをメンテナンスしたり、RPAに出来ない作業を人が行うといった形に変わってきています。
今回は簡単に概念を説明させて頂きましたが、次回はRPAを導入するメリットなど解説させて頂きます。
いまさら聞けないRPAの基本を解説②
https://www.e-webseisaku.com/column/business/4344/
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