COLUMN
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2016.10.14ビジネス
フィリピンの保健相、ポーリン・ウビアルは10月10日、次のように述べたと話題になってますね!
「ロドリゴ・ドゥテルテ大統領が10月いっぱいにも、 フィリピン国内の公共の場所での喫煙を禁ずるとする大統領令に署名するだろう」
フィリピン現地のメディア「マニラ・ブレティン」などがこのように報じ、国内外に波紋が広がっています。
ウビアル氏はこの日のインタビューで、
「公共の場所であれば屋内・屋外に関係なく、どこであっても、タバコを吸う人はいなくなるでしょう。
それは公園、バス停、そして車の中であってもです。これらはすべて、公共の場所とみなされます」
などと話しましたそうです。
ドゥテルテ氏は、以前、フィリピン南部のミンダナオ島にあるダバオ市の市長を務めていましたが、その市長時代にも指定された少数の喫煙所以外では、公共の場所での喫煙を全面禁止としました。
大統領選に出馬する際もフィリピン全土での禁煙を公約にあげており、今回の大統領令は、ダバオ市の条例を元に制定される予定だそうです。
一般的に、先進国に比べると途上国の喫煙率が高くなると言われています。
理由としては健康へのリテラシーが先進国に比べ低い為と言われています。
そんな喫煙率の高い国でこんな条例を制定すれば国民からの反発も大きいかと思いきや、
就任1か月で、実に支持率91パーセントを記録しているようです。
フィリピン全土の禁煙化だけでなく、ドゥテルテ大統領は、その他にもその過激ともいえる政治姿勢で指示を集めています。
中でもドゥテルテ大統領が日本でも一躍名を知らしめたのは
麻薬撲滅のために麻薬犯罪者を数千人逮捕して死刑にしたことじゃないでしょうか?
役所の腐敗や警察と組織がグルとなった麻薬犯罪の横行など、フィリピンには麻薬が取り巻く問題が山積していました。
ドゥテルテ大統領はこれに対し、「麻薬王や麻薬密売人の最後の一人が自首または投獄されるまでやめない。彼らが望むならあの世に葬り去ってもよい」と発言。
警察や自警団は司法手続きなしで殺害することを認める、超法規的な措置を取りました。
6月30日のドゥテルテ大統領就任以降、10月の時点で警察により約1,500人が殺害され、約1,800人が状況不明の状態で殺害されたようです。
こんな強硬な姿勢を貫くドゥテルテ大統領に対し、アメリカのオバマ大統領が「人権侵害」だとして強く批判し、
フィリピンに対して武器を売らないことを決定しました。
これに腹を立てたドゥテルテ大統領は、オバマ大統領に対し「地獄に堕ちろ!」「アメリカとは縁を切る」と発言。
以前にもオバマ大統領に対し侮辱的な発言を行った経緯もあり、アメリカ側は強い懸念を示しています。
ただアメリカにとって、南シナ海問題で中国に牽制を行う際に、フィリピンとの協力は不可欠であり、今後の動きが注目されます。
またなにより、迫りくる次期大統領選で、もしトランプ氏が当選した場合、
「フィリピンのトランプ」とも言われるドゥテルテ大統領と、本家トランプ氏がどのような外交関係を築くのか、とても注目です!
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