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2016.12.29ビジネス
(中略)
交響曲第2番「復活」の全232ページに及ぶこの楽譜には、マーラー自身による消去の跡や書き換え、注釈が含まれており、そのほとんどは鮮やかな青色のクレヨンで記されていた。
昔聴いたマーラーの「復活」に感銘を受け、指揮法を学び「復活」専門の指揮者にまでなってしまった実業家ギルバート・キャプラン氏。
氏が逝去したのをきっかけに、所有していた自筆譜がオークションに出品され、落札されたとのこと。
非常に高額な落札価格が印象的ですが、デザイナーとして目を付けたいのは「作曲の過程が残されている」というところです。
また同記事内によると、今回のオークションを開催したサザビーズは声明にて、
ともコメントしていることから、「完全な形で過程を残すことには大きな文化的価値がある」とも考えられます。
新人デザイナーが陥りがちな一番の失敗は、「良いデザインができない」ことでも、「デザインの引き出しが少ない」ことではなく、「過程を残さない」ことです。
「どの過程でつまずいたのか」「最初はどういう考え方でデザインしたのか」「その考え方の何が良くなかったのか」という、過去の自分の考えを振り返るためには、「過程を残す」という作業は最も効果的な方法です。
成長するために必要なことは「他人の良いデザインを模倣する」ことだけではありません。「他人のデザインを模倣する過程で自分がどう考えていたのか」なのです。そのために使えるものは、どんどん残していきましょう!
慣れないうちは仕事に追われ、きちんと記録を残すことはなかなか難しいかもしれません。
しかし、まずは最初の一歩を踏み出すことが大切。
新人デザイナーが偉大な作曲家になるための第一歩を、今日から実践してみましょう。
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