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2019.10.23テクノロジー
創作AIの進化は予想以上に速い。気づけば多くの創作物をAIが担っていた、という未来もそう遠くはないのかもしれません。
Webサイト「generated.photos」上に、AIがこの世にいない人の顔画像を大量生産する、著作権フリーの画像10万枚が公開されました。クオリティの高い創作物を大量生産するAIの出現で、著作の使用体系に崩壊が起きる可能性もあります。
GAN(敵対的生成ネットワーク)による画像生成は、これまで生成物の著作権についてはあいまいでしたが、「generated.photos」では、著作権フリーを明言。プレゼン資料や商品への掲載など、あらゆるシーンでハイクオリティな顔画像を使用できるので、自身の創作の幅が広げることができそうです。
※GAN(敵対的生成ネットワーク)とは?
人工知能アルゴリズムの一種。例として画像生成を目的とするなら生成側がイメージを出力し、識別側がその正否を判定する。生成側は識別側を欺こうと学習し、識別側はより正確に識別しようと学習する。このように2つのネットワークが相反した目的のもとに学習する様が敵対的と呼称される所以である。(出典: フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』)
10万枚の顔画像は、Google Driveから閲覧/ダウンロードができ、近々APIが公開される予定となっています。
これにより、性別や人種、年齢や目の色など、細かいオプションで画像を絞り込めるようになるかもしれません。
ハイクオリティな創作物を生成するAIは、今後もどんどん出現するでしょう。マイナスな影響も想定されますが、AI進化の恩恵を柔軟に活用したいと思います。