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2019.09.25ビジネス
前回の「いまさら聞けないRPAの基本を解説①」でRPAの概念をご説明させて頂きましたので、今回はRPAのメリットと導入事例について解説していきます。
RPAを導入することによって、企業が得られるメリットをご紹介します。
例えば、これまで担当者が10分かかる作業を、RPAであれば半分程度の作業時間で済むようになったという声も聞かれ、今まで時間がかかっていた業務を短縮することが可能です。さらにRPAは、24時間365日休むことなく決められた日時に作業を実行することが出来ます。つまり、日々の作業工数削減・残業削減・休日出勤不要など人件費削減につながるという考え方が可能です。
その他、ケースバイケースではありますが、RPAの導入と維持にかかるコストが、派遣フルタイム従業員一人の月給換算で三分の一程度で済んだというケースもあります。
人間が集中力の持続できる時間は限られており、特に単純な繰り返し作業の場合は、モチベーションも低下し、ヒューマンエラーが起こりやすく問題が発生しても気づきにくくなります。また、作業量が膨大なケースでは、ミスした際の手戻りた大きく担当者にとって大きな負担になります。
そRPAは決められたルールに基づいて作業を正確に行うので、ヒューマンエラーの防止になります。RPAは人間のような集中力の低下によって精度が下がることはありません。このことから、RPAの導入によってヒューマンエラーがなくなり、時間のロスや業務品質向上に大きく貢献してくれます。
従来は人間にしか出来なかった業務をRPAに代行させることで、担当者は他の業務に時間を割くことができるようになるため、コミュニケーションが必要とされる仕事やクリエイティブな仕事に集中でき生産性の向上が期待できます。
RPAで定型業務を自動化することで、人間が行うべき業務が精査されより効率的に業務を遂行することが可能になります。
特に人材不足に悩む企業の場合、生産性向上は大きな課題です。RPAはルールを設定すれば繰返し作業を行ってくれるため、人材不足の問題解消に大きな期待が期待が寄せられています。
実際にRPAを導入し、業務を行っている事例をご紹介します。
商品の卸先企業約50社ごとに存在するPOSデータダウンロードサイトへアクセスし、条件を設定した上でデータを取得していましたが、1社あたり約20分かかり多大な時間を要していました。
POSデータを収集するルーティン業務を自動化できるRPAを導入しました。
RPA導入後1社あたり約20分かかっていたデータの取得が5分で終了し、対応時間を70%削減できました。
参考:マルコメ株式会社様の導入事例|ソフトバンク株式会社
https://www.softbank.jp/biz/case/list/marukome-02/#_ebcv=3kxCAMrX.liskul2so.1
支払手続き行う業務の中の承認・確定作業ですが、1回あたり約3,000回繰り返していた「画面を確認してクリックする」という業務に4時間もかかり、毎週1回発生していたため、年間の作業数が約25万件に及んでいました。
支払手続きのための確定操作にRPAを導入しました。
記事中の2018年10月時点で数値としての効果測定はできていません。しかし、1回あたり約3,000件の業務から開放されるため、心理的な負担がかなり軽くなったと、感覚値で効率化を感じられているようです。
参考:立命館大学様の導入事例|株式会社NTTデータ
https://winactor.com/case/winactoruse/5531/#_ebcv=3kxCAMrX.liskul2so.1,3kxCAMrX.liskul2so.1
顧客の手続きを行う際、オペレーターが複数のシステムを利用し、多種多様な内容を登録・確認しているため、担当者の負担が大きく、業務時間の長期化と、それに伴うコストの増加が課題でした。
モバイルサービスの申込業務に対して、試験的に関東地区でRPA半自動ロボを導入しました。また、入金業務の自動化にも導入し、2018年9月からは全国でRPAが本格稼働しています。
オペレーターの作業時間が1件あたり約70%削減され、面談や業務改善に時間が使えるようになりました。また手続きの精度が上がり、安定したオペレーションが可能になりました。今後、年間約1,800万円のコスト削減が見込まれています。
参考:株式会社ジュピターテレコム様の導入事例|株式会社アイティフォー
https://www.itfor.co.jp/ne/news/index.asp?nr=180928a#_ebcv=3kxCAMrX.liskul2so.1,3kxCAMrX.liskul2so.1,3kxCAMrX.liskul2so.1
従来のIT技術の導入や、改善活動との違いを理解した上で、管理・統制と自動化のバランスをとりながら進めることです。RPAのメリットを享受するため、誰のためにどのような目的でRPAを導入するのか、導入方針に立ち返りながら推進していきます。
RPAは幅広い業務に対応出来るとはいえ、人間が手作業したほうが向いている業務もあります。RPAの効果を高めるには、ここまではRPAに任せる、ここからは手作業で行うと線引きをすることで、業務の質を高めることが出来ます。対象業務の詳細な業務量や業務プロセスを可視化し、導入に伴い費用対効果を見積もることをおすすめします。
従来のIT技術の導入や、改善活動との違いを理解した上で、管理・統制と自動化のバランスをとりながら進めることです。RPAのメリットを享受するため、誰のためにどのような目的でRPAを導入するのか、導入方針に立ち返りながら推進していきます。
RPAは幅広い業務に対応出来るとはいえ、人間が手作業したほうが向いている業務もあります。RPAの効果を高めるには、ここまではRPAに任せる、ここからは手作業で行うと線引きをすることで、業務の質を高めることが出来ます。対象業務の詳細な業務量や業務プロセスを可視化し、導入に伴い費用対効果を見積もることをおすすめします。
しかし、RPAの導入によってしっかり利益が見込めるかどうか、導入後、既存システムにどのような影響を与えるか事前に何度も検討しておくことが重要です。
仕事はもちろん、働き方改革をサポートしてくれるパートナーとして、ぜひ導入を検討してみてはいかがでしょうか。
いまさら聞けないRPAの基本を解説①
https://www.e-webseisaku.com/column/business/4232/
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