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2017.01.30Webマーケティング
canonicalタグは、head内に記述するHTMLタグのひとつです。重複するページのURLが複数あった場合に、このページのURLがオリジナルのURLですよ!と検索エンジンに伝える役割を担い、検索エンジンからのページ評価を分散するのを防ぐために用いるタグになります。せっかく作成したページの評価が分散すると、SEOにおいてデメリットに働きます。
ちなみに、オリジナルのURLのページを「正規ページ」、検索エンジンにオリジナルのURLを伝えることを「URLの正規化」と言います。
caonicalタグは、headタグに以下のようなコードを記載します。
重複するページに以下のコードを記載することで、検索エンジンからの評価を記載したURLに集中させることができます。
<head> <link rel="canonical" href="http://example.com/"> </head>
先ほど、canonicalタグは重複するページのURLが複数あった場合に、検索エンジンからのページ評価を分散するのを防ぐとお伝えしました。そもそもとして、重複するページのURLが複数あるというのは、どういうことなのかを説明します。
上記のURLは、一見異なるURLに見えますが、「.htaccess」などできちんと設定しないと、同じ内容のコンテンツページが表示されます。つまり、サイトによって「wwwのありなし」、「index.html(php)のありなし」、セキュリティ強化のための常時SSL化「http / https」などのURLが、それぞれ共存しているということです。これが、重複するページのURLが複数存在するという状態です。
本来であれば、「.htaccess」などでリダイレクトの処理を行ってURLを統一するのですが、「.htaccess」の書き方が分からなかったり、レンタルサーバーによってリダイレクトの処理ができない場合があります。もし、一部でもURLの統一ができておらず、異なる複数のURLで全く同じ内容のページが表示できてしまうと、検索エンジンからすれば重複するページのURLが複数あると認識(インデックス)します。こうなると、ページの評価が分散するおそれがあり、SEOにおいて不利に働きます。
上記の説明で、重複するページのURLが複数存在する状態のことは理解していただけたと思います。次に、ページの評価が分散する意味を説明します。
もし、上記のURLで、全く同じ内容のページが表示されるとします。正規ページは、「http://example.com/」とし、このURLを検索エンジンに伝えたいとします。
上記3つのURLが、検索エンジンに重複する複数のページURLと認識された場合、同じ内容にも関わらず、検索エンジンからの評価が3等分されてしまいます。「http://example.com/」を正規ページとしたいのにも関わらず、同じ内容のページが複数の異なるURLで存在するために、検索エンジンから100%の評価を受けることができず、SEOにおいて不利に働きます。
上記で説明したページ評価の分散を防ぐために、canonicalタグを使います。上記のような場合だと、「index.html」ファイルのheadタグ内に以下のコードを記載します。
<head> <link rel="canonical" href="http://example.com/"> </head>
こうすることで、正規ページは「http://example.com/」です!と検索エンジンに伝えることになり、「http://example.com/」と同じ内容の異なるURLでも「http://example.com/」であると検索エンジンが認識し、正規ページにページ評価を集中させることができます。
今回で、canonicalタグの役割を理解していただけたと思います。ですが、canonicalタグについてまだ説明できていないことがあります。上記のような場合だと、「.htaccess」でリダイレクトの処理をきちんと行っていれば、よっぽどのことがない限り、ページの評価が分散することがないからです。
「じゃあ、canonicalタグは必要ないの?」と言われると、そうではありません。スマホサイトやAMPなどのサイトの構成によって、記載する方法が変わってきます。次回は、canonicalタグの設置について詳しく説明したいと思います。