COLUMN
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2017.01.23テクノロジー
皆さんの利用している駅のホームには転落防止用の柵が設置されていますか?
平成23年8月、国土交通省が1日当たりの乗降客10万人以上の駅を対象にホーム柵の設置基準(優先して速やかに実施)を示して以来、平成29年現在もなかなか設置が進んでいないのが現状。特に関西では設置がかなり遅れています。
というのも、コスト面に加えて、従来のホーム柵では対応できないタイプの列車(ドアの位置や数が異なる)があるなど様々な要素がネックになっているようです。
実際私の利用する駅でも、会社の最寄り駅には柵が設置されていますが、乗り換え時に利用する駅や自宅の最寄り駅には設置されていません。
そんなおり、JR高槻駅の1番と6番乗り場に設置された昇降式ホーム柵がネット上で話題になりました。
JR東海道線は、様々なタイプの列車が運行されていて、横に扉が開くタイプの従来型の「可動式ホーム柵」では対応し切れないという問題がありました。
そこで、浮上したのが「昇降式ホーム柵」。従来の可動式ホーム柵とは違って扉を収納する部分を設置する必要がなく、幅最大8.5メートル分まで対応。設置時の補強工事や搬入などを簡略化できるため、大幅なコストダウンも図れるそう。
まさにネックになっている「コスト面」と「従来のホーム柵では対応できないタイプの列車」という2つの要素をクリアしたのがこの「昇降式ホーム柵」なのです!
ずばり、動きが予想外で面白い(笑)
私も初めに見たときはどうやって開くんだろうか…と首をかしげていましたが、開き方を見た瞬間にえ、そんな動き方すんの!?と思わず笑ってしまいました(笑)
実際の画像がこちら(出展:産経新聞)
柱が伸びるとは…素晴らしい発想ですね!
事故が起こると運行ダイヤが乱れて多くの方に影響が及びますし、何より柵なしでは危険。
これまで「コスト面」と「従来のホーム柵では対応できないタイプの列車」のために柵を設置できなかった駅でこの昇降式ホーム柵が採用され、全ての駅を安心して利用できるようになると良いですね。