COLUMN
COLUMN
2016.12.18ビジネス
エドガー・マディソン・ウェルチ(Edgar Maddison Welch)容疑者(28)は4日午後、家族連れでにぎわっていたピザ店「コメット・ピンポン(Comet Ping Pong)」の店内に入ると、持ち込んだアサルトライフル「AR15」を複数回発砲。幸い負傷者はいなかった。
(中略)
同容疑者は警察に対し、ネット上で出回っている疑惑を自ら究明するつもりだったと供述したという。この疑惑とは、同店が子どもの拉致事件の拠点になっており、米大統領選の民主党候補だったヒラリー・クリントン(Hillary Clinton)前国務長官とその上級顧問も関与しているとするもので、「ピザゲート(Pizza-gate)」の通称で呼ばれている。」
ネットデマを信じた犯人が疑惑の真偽を確かめるため、ピザ店でライフルを撃ち回る。
その背景には、ネットリテラシーの危機と、インフルエンサーによる拡散の恐ろしさが如実に表れています。
まだインターネットがアングラな雰囲気を持っていた頃であれば、ネットリテラシーを持たないユーザーはそもそもインターネットを利用しない、もしくは上手く活用することができませんでした。
ところが、スマートフォンやSNSの普及により、端末の操作方法さえ分かれば大抵の情報を検索・閲覧することができます。
しかし、ネットリテラシーが備わっていないユーザーには大きな弱点があります。それは、ネットリテラシーのあるユーザーと比べ、圧倒的に「ネットデマを信じやすい」ことです。
たとえば、「情報の拡散による信憑性の過大評価」もそれに当たります。
それぞれのSNSでは「自身の言動が大きな影響力を与えるユーザー」、つまり「インフルエンサー」と呼ばれるユーザーがいます。
インフルエンサーが「あのお店のピザはおいしい!」とか「このリップは色付きと持ちがいい!」といったことをつぶやくと、あたかもそれが真実のように感じられてしまう現象です。
また同記事によると、
今回起こったピザ店のネットデマも、虚偽が暴かれた後でなおインフルエンサーにより支持され、真実としてインターネット上に生き残ったことが原因と考えられています。
この問題を解決するためには、この男のような「ネットデマを簡単に信じてしまう」ユーザーの存在や、いかにも信憑性がありそうなネットデマにどう対処するかが課題です。
この記事をお読みの方も、もちろん記事を書いている私も、一歩間違えればすぐネットデマに踊らされてしまうかもしれません。
しかし、このような状況だからこそ、「『企業からの具体的な情報発信』は、これからもっと使えるのでは」と考えることもできます。
技術の向上や刷新、変更などの企業努力を重ねてきた企業であれば、規模の大小に関わらず、独自の「強み」というものが必ず存在しますし、そこから「ユーザーの役に立つことは少しでもないだろうか?」と捻出した情報には、これまで以上に価値が生まれます。
その価値ある情報を発信していくこと、信頼できるコンテンツが検索エンジンにより、ユーザーの目につきやすいところに出現するようになることが、それがこれからの社会において「企業の信頼感・価値観を高める」ということにつながるかもしれません。
もちろん、いきなり今日からブログやSNSを立ち上げて情報発信する!というのはなかなか難しいかもしれません。
まずは業務を行うとき「この知識は他の誰かの役に立たないだろうか?」と、毎日短い時間でも自問自答してみることが大切です。
ビジネス
皆さん、こんにちは。サツキです。 令和4年6月1日より施行される改正特定商取引法についてご…
view more
ビジネス
新型コロナウィルス感染症の影響(コロナ禍の影響)で、様々な多くの業界で需要が回復しない状況が 続い…
view more
ビジネス
多くの業界でマネジメント手法として用いられる「PDCAサイクル」。目標を達成するための最も効果的なサ…
view more